インターネットが世界にもたらした多くのもの

社会に情報革命を誕生させた最大の立役者がインターネットです。
その土台にはコンピューターの開発や通信インフラの整備など、さまざまな要素の熟成がありましたが、なによりも重要だったのは人の「知りたい」という欲求でしょう。
 言葉の発達、文字の誕生、手紙などは、主にコミュニケーションを担う概念です。
この延長線上にあったのがパソコン通信であり、さらに発達したインターネットはそれらを包括しますが、どちらかと言えば新聞や辞書辞典などの開かれた情報存在に近い概念です。
 知識が広く共有されるのは社会がより成熟した証拠です。
これから先も情報はより活性化しつづけ、例えばかつてはタブーとされていた庶民に向けた辞書の編纂や医療技術、簿記知識などが誰でも手に入るのが当たり前の時代が到来したように、現在はタブーとされている知識にも簡単にアクセスできる社会がくることでしょう。
具体例を挙げれば現在は保護するべき対象とされている「個人情報」です。
ネット社会問題のひとつとして挙げられる「行きすぎた個人情報の暴露」などがそれにあたりますが、これがやがては当たり前になる時代が到来します。
法律の網の目をくぐるような犯罪やいじめ問題などで、むしろ法律に守られてしまう加害者側の情報が暴露されることは犯罪に対しての確かな抑止力になります。
これが権力者による独占的な行為であれば、かつての監視社会に舞い戻ってしまいますが、全てのユーザーに与えられた権利であるならば社会にモラルを与える大きな要素になりえます。
 その確率には、現在の社会構造とインターネットではまだまだ足りない要素が多くありますが、やがてデバイスが今より生活に溶け込み、さらに革新的な情報伝達手段が確立されれば不可能ではありません。
 古今東西、あらゆる知識、情報は悪用される危険をはらんでいます。
ネット社会の確立も確かに新たな犯罪を増やしました。
しかし、これまでもあらゆる知識、情報が知識階級の思惑を離れ流出しそれによって文明が進んだように、インターネットもより発達していくことでしょう。